金沢城の経済効果は?

昨日の地元紙の一面に金沢城二の丸御殿の基礎が文化年間の再建時以来210年ぶりに発掘されたとの記事が載っていました。石川県は資料を集めて金沢城の中枢だった二の丸御殿の復元を目指しているようです。金沢城公園は元々城内にあった金沢大学が角間に移転した後県の主導によって復元事業が行われて、菱櫓(ひしやぐら)・五十間長屋(ごじっけんながや)・橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)が2001年に復元されました。県外から金沢城公園を訪れた人にはどの部分が昔からあってどの部分が復元されたものなのか分かりにくいと思います。現在の金沢城は元々あった歴史的な建造物と復元された建造物が混じっている状態です。今年は約二十億円かけて復元工事が行われた鼠多門・鼠多門橋が完成し尾山神社の後ろから金沢城公園に抜けることが出来るようになりました。

現在復元されたばかりの鼠多門、鼠多門橋には兼六園から多くの観光客が見物に来ていますが、この勢いがどれだけ続くのか気になる所です。県が復元を計画している二の丸御殿の復元には100億円規模の莫大な県の予算が必要になる可能性があります。県には金沢城の復元に関しての地元経済への経済効果と莫大な予算(税金)を使う事への県民への理解を求める必要性があると思い、その理解が足りないと金沢城公園は県民、市民にとって愛着のある場所になるのは難しいような気がします。個人的には二の丸御殿の復元には反対していません。しかし県民に馴染みのある建造物にならないと観光客にも紹介出来ないし、金沢城公園の経済効果も望めないと思います。

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