自分へのご褒美という言葉は嫌い

GOTOトラベル、GOTOイートで多くの人が旅行やグルメを楽しんでいる記事をよく見にするようになりましたが、その中でよく見かける言葉に

「自分へのご褒美」

という言葉があります。うーん実はこの言葉個人的にはあまり好きではありません・・むしろ嫌いかもしれません。というのは言葉の使い方が間違っているんじゃないかと思うんですね。そもそも「ご褒美」とは

1 ほめて与える金品。褒賞。「褒美をとらせる」

2 ほめること。褒賞。

です。と言うことは自分へのご褒美は「自分で自分を褒める」ということになります。

これってどうなんでしょう??この言葉を聞いて今年亡くなられた野村克也さんの言葉を思い出しました。

人間は自己愛で生きている。誰しも自分がいちばんかわいい。だから自分に対する評価はどうしても甘くなる。

またこうも言っています。

その人間の価値や存在感は、他人が決めるのである。人間は人の評価で生きている。自分の評価より、他人が下した評価の方が正しいのである

つまり自分で自分を評価するってことは出来ない、価値がないってことだと思うのです。そして褒めることもできない、褒める価値もないってことなんですよね。それに対してのご褒美なども無意味で、真の意味のご褒美は他人の評価から頂いたもので自分で与えるものはご褒美とは言わないと思います。自分で自分を褒めることは出来ないので、それをするなら自分を客観視することが出来ていないか足りないんじゃないかと感じます。

アトランタオリンピックのマラソンで銅メダルを獲得した有森裕子さんが

初めて自分で自分を褒めたい

と言いました。有森さんクラスでもはじめてというくらい自分で自分を褒めることはないということなのです。自分が下した評価に意味はなくそれに対しての褒美なども無意味だと感じますし、もっと自分を客観視できる人間になりたいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です