地元の為に働くのか?国の為に働くのか?

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  昨日自民党総裁選挙で菅官房長官が当選し、菅さんの出身地域の秋田県が喜んでいるというニュースを聞きました。それを聞いて国と地方の関係を考えてみました。

 毎年、一月に地元の国会議員が国政報告会をしたり、新年互礼会を催したりしています。その場で話される内容は先ず第一にいかに自分が自分の地元に国の予算を持ってきたかを話すわけです。また国の予算が下りれば自分の選挙区で道路や橋といったインフラ整備やはたまたちょっとした箱ものも作ることが出来るわけです。

 選挙区の国会議員に対する評価というのは地方の場合どれだけ自分の選挙区に国の予算なり公共事業なりを持ってくるかで決まるのです。それをより多く持ってこさせる為に与党の議員の当選回数を上げて国や党の役職につけるようにするのです。現に自民党では当選回数何回で入閣など慣例があるのもその為かもしれません。実際自分も何度も地元の国会議員が入閣した際地元に入ってくる国の予算が増えた話は聞いていますし、それによって地元のインフラ整備が加速したのも事実です。実際上越新幹線も角栄さんのお力添えで出来たのですから。ですから地元の国会議員に対する評価と言うのはいかにして国の予算を持ってくるかで決まってくるわけです。

 今地方自治体で自分たちの財源だけでその地域を回せるのは東京だけだと聞いたことがあります。大都市以外の地方自治体はどこも苦しい状況でそれを穴埋めするために国からの補助金に依存しています。つまり財政状態が悪い地域ほど自民党べったりの地域になってしまう可能性があるのです。国会議員に求める者の違いが政治に対する考え方に大きな隔たりがあるような気がします。

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